高校時代にしておきたいこと、読んでおきたい本

~大学生が大学の授業と本を紹介

清正真莉子さん(上智大学外国語学部フランス語学科1年

清正さんが薦める「進路を決めたら、高校時代に読んでおきたい本」

『人質の朗読会』小川洋子(中公文庫)

頭をリセットしたい、でも漫画本や軽い文章の小説では物足りない時、程よく独特な単語で表現法を目にでき、内容は身近な社会問題に携わる一般人の内心描写で、かつ短編で完結していて後を引きません。特に扱われている題材は高校生でも考えやすく、勉強合間に効率的な休憩のできる一冊です。

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大学の授業を紹介! 面白いと思った授業はこれだ

<上智大学外国語学部フランス語学科編>

◇フランス語圏A [1年春学期]

 

フランス語(の歴史)を通して日本社会を考える授業です。現在の日本と現状の世界の動きを把握、比較し、フランスの過去の歴史的出来事が人々の思考の成り立ちにどのように影響しているのかを考察しながら,授業で扱うレジュメとともに考えを深めます。


日本では国がどのように成り立ち、自分たちがどのような役割を担っているかを把握しづらいです。ところが、フランスの国のあり方を考えた時、実は単純な仕組みであり、その根本にあるのは自分が自由に生きるためにどのような社会をつくればいいかを常に考え模索する市民の存在であるということがわかりました。それを理解した時、自分は日本人としてどう社会のあり方に向き合うのかを考える機会となり、とても興味深かったです。

◇メディア・対話・レトリックⅠ [1年春学期]

メディアは人々に常に影響をもたらし、時として社会を変貌させます。しかし、日々の生活に存在する「メディア」とは何か、私たちはその内実を理解しているのか、ということを把握し、現在の社会においてどうメディアを駆使し社会に参加するかを考える講義です。多方面の分野の専門家が講師として実際に教鞭を執ります。(コピーライター,音楽プロデューサー,アパレル関係者,音楽評論家等々)
実際に第一線で活躍する専門家の講義を聴けることが、一番の魅力です。


コピーライターやテレビ番組のリサーチャー、アイドルのマネージャー等、通常では関われないような方々の話を聞くことができるため、自分の専攻をそれぞれの専門職と融合できたらどう活動できるのか、と個人的に考えることができるため面白いです。
 

大学生になって

左が清正さん
左が清正さん

大学生になってから打ち込んでいる活動は、ボランティア活動です。学生時代からイベントの進行に携わる活動に興味があり、それを通して社会人との関わりを実体験したかったからです。また、コメディ作品が好きで、日本と海外との笑いの普遍性を研究しているため、コメディ作品を対象としたイベントで、映像制作者や海外の監督と話せる機会がある際は極力関わっています。

 

進路について話そう

一番右の赤い帽子をかぶっているのが清正さん
一番右の赤い帽子をかぶっているのが清正さん

■進路に影響を与えたもの

 

パフォーマンス・アーティストの小林賢太郎さんです。小林さんの舞台である「ぽつねん」のフランスでの海外公演を観て、日本と海外との笑いの普遍性に興味を持ちました。フランス語を道具として扱うことができたなら、海外での活躍を志すアーティストに対して貢献できることも多くあると考えて、進路を決める際に大きく影響を受けました。

 

■進路を決めるにあたって、とった行動

 

友人の大学生に図書館を見せてもらい、自分の読みたい本が所蔵されているかを調べました。また、日本にて語学力を向上させられる環境があるか、オープンキャンパスの際に大学の先生に話を聞きに行きました。

 

■進路や大学を決める際に、大事だと思うこと

 

なぜその大学でないと駄目なのか、を考える際に、自分のことをしっかりと把握することが大切です。自分が好きでコミットできるジャンルは何か、将来は何になるのか、その目標のために努力し、耐えることができるだけのキャパシティはあるか等、それらを考慮した上で学部や大学を決めると、無理のない選択ができると思います。

 

■進路を決めたら、高校時代に読んでおくとよい本

『樋口裕一の小論文トレーニング』樋口裕一(ブックマン社)

小論文をどう書き始めてよいかわからない初期段階で読んでおくと、心の支えになります。本の中で意識できることは、(1)問題提起(2)意見提示(3)展開(4)結論の基礎構成。後は応用としてより上手な文章を書きたい場合に参照とすれば良いので、"参考書"だと固く身構えなくてもいいと思います。