高校時代にしておきたいこと、読んでおきたい本

~大学生が大学の授業と本を紹介

下郡佑さん(東京大学前期教養学部文科ニ類2年

下郡さんが薦める「進路を決めたら、高校時代に読んでおきたい本」

『海賊とよばれた男』百田尚樹(講談社文庫)

人間誰もがリーダーになる瞬間がいつか来ます。サークルで代表になったり、会社で部下を持ったりするかもしれません。子供ができたら、あなたは子育てのリーダーになります。そんな時、自分の判断を信じて部下や子供を導かなければなりません。
本書は出光興産の創業者、出光佐三をモデルに書かれています。彼は金融恐慌や第二次世界対戦などの激動の時代の中で、社員を家族のように愛することと、日本の復興に貢献することを同時に成し遂げました。彼の信じるリーダーとしての哲学からは学ぶものが多いと思います。
彼の言葉の中で特に好きなものを紹介します。第二次世界大戦後、荒れ果てた日本において社員に送った言葉です。「愚痴は泣き言である。亡国の声である。・・・堂々として再建設に進まねばならぬ。」
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大学の授業を紹介! 面白いと思った授業はこれだ

<東京大学前期教養学部編>

◇ミクロ経済学 [2年通年]

 

市場がどのような構造で成り立っているのかを学びます。一人の人間や企業の行動をモデルとして抽象化し(Aさんはりんご1個とみかん2個を同じ価値とみなす、B会社はみかんを1個つくるのに5時間働く、など)、その人たちが行動した結果価格がどのように決定するのかを学びます。


現実の世界が数式化されて色々な性質がみえてくるところが面白いです。例えば、フランスでマクドナルドの看板の色が規制されているのはいいことなのか悪いことなのか、TPPによってどのような影響が起こるのかなどを、絶対的な数式から導き出せるようになります。

社会環境論 [1年後期]


日本各地の、ユニークな方法で地域復興を果たした地域をとりあげ、どのような方法で復興を果たしたのか、それが成功したのはなぜなのかを学びました。また、そこに共通している事項からどのような要素が地域復興には不可欠なのかの理論も学ぶことができました。


地域復興と一口にいっても、各地域がおかれている状況は千差万別です。したがって、もちろん画一的なアプローチでは地域復興などできるわけがありません。しかし、日本の多くの地域では人口減少や少子高齢化が進んでおり、復興は喫緊の課題です。その課題にどう立ち向かわなければいけないのかが、少しだけ見えてきます。

大学では

 海外インターンを運営する団体に所属しています。大学生になると、海外や社会との距離がぐっと近くなる気がします。海外の仲間や企業の方々と協力して、一つのインターンシップのプログラムを作るのはとてもやりがいがあります。写真はそのプログラムで僕がウガンダに行った時のものです。


進路について話そう

■進路に影響を与えた本

 

『風の谷のナウシカ』(漫画)宮崎駿(徳間書店)


人の生について、深い描写のある作品だと思います。どのように生きていくべきか学びました。
 

■進路を決めるにあたって、とった行動

 

部活の先輩に話しに行ったり、模擬授業に参加したりしました。

 

■進路や大学を決める際に、大事だと思うこと

 

高校生の時よりも自由度が高く、何を頼りに行動していけばいいかわからなくなるのが大学だと思います。その分、何をしたいのかを見極めなくてはなりません。海外に行きたいのか、起業したいのか、発展途上国の援助をしたいのか、遊びたいのか、スポーツしたいのか…。


ですから、大学に入って何をしたいのかを高校生のうちにしっかり考えるのが大事だと思います。それさえ決まれば、後は情報収集をすればすぐに志望校がきまるはずです。


まずは部活や遊びなど、今やっていることを全力でやってください!その中で自分がどういう人間かがわかってきて、進路が決まってくると思います。
 

■進路を決めたら、高校時代に読んでおくとよい本

『夜と霧 [新版]』

ヴィクトール・E・フランクル

池田香代子:訳(みすず書房)


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『ゼロ・トゥ・ワン―君はゼロから何を生み出せるか』

ピーター・ティール with ブレイク・マスターズ

(NHK出版)


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