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お店の椅子はなぜ赤い? 心理学で日常生活に発見を

『「心理戦」で絶対に負けない本 実践編』伊東明、内藤誼人

下新原昌志くん(福岡県・博多高校)

『「心理戦」で絶対に負けない本 実践編』(アスペクト)
『「心理戦」で絶対に負けない本 実践編』(アスペクト)

さっそく、皆さんに質問ですが、私が昔、柔道をしたことがあると思われる方は、手を上げてください。

今、手を上げた方は、なぜそう思われたのでしょうか。坊主頭でガッチリした体型で、柔道をしていてもおかしくないなと思われた方もいると思います。また、男子だから武道をしていてもおかしくないと思われた方もいると思います。逆に、手を上げなかった方も、それぞれ思われたことはあると思います。では、今そうやって判断したもとになったものは何なのか。それは皆さんの思い込みなんです。思い込みというのは、頭ではなく心にあるのです。では心の動きというのは何なのか、それは心理です。というわけで、『「心理戦」で絶対に負けない本 実践編』を紹介します。

私は「心理戦」という言葉を日常生活ととらえていただきたいと思っています。心理学は私たちの身近で使われています。例えば、ファストフード店の内装やイスの色を思い浮かべてください。ちょっと赤っぽい色ではありませんか。これは色彩心理学といわれるものです。赤という色には、時間を長く感じさせる効果があるといわれています。例えば、ものすごく急いでいる時に赤信号に引っかかってしまった。早く行きたいけど、信号をジーッと見ていたら「長いな、長いな、長いな」って、いつもより長く感じてしまうなら、まさに赤という色が持つ効果。このように、世の中で、「心理学」という目線を持つことによって、新たな発見が生まれます。

自分の生活にも役立ちました。高校は少人数クラスで1クラス12人しかいないんです。毎日同じクラスの人と3年間一緒に暮らす。その中で、「この人と話してみたいな」って思う人と話す方法というと、「この人と話したくないな」と思った時に、ちょっと遠ざかっていくっていう方法、どっちも書いてあり役立ちました。

下新原昌志くん
下新原昌志くん

また、心理学の実験が紹介されていますが、60%、70%、80%という高い数字が出ていて「おお、すごいな」と。100%という数字が出た実験もあり、すごいと思いました。何の実験結果かというと、頼み事に関する実験です。頼み事をするときに贈り物をあげるなら、どのタイミングがいいか。頼み事は、贈り物をあげてからすぐするのがいいのか、贈り物をあげてからちょっと時間がたってからのほうがいいのか。はっきりと結果が出ています。その結果は、この本を読んで確認していただきたいと思います。

 

[本の出版社のサイトへ]

 

<全国高等学校ビブリオバトル決勝大会の発表より>

下新原昌志くんmini interview

小学生の頃

お気入りは、ハリーポッターシリーズ


影響本

上記で紹介した、『「心理戦」で絶対に負けない本 実践編』は、人と接する時などに、どのように接したらいいかがわからなかったので読みました。新しい視点からいろいろなことを見られるようになりました。


これから

心理学系の本が好きなので、もう少し詳しく心理学について書いてある本が読みたいです。