高校時代にしておきたいこと、読んでおきたい本

~大学生が大学の授業と本を紹介

太田千尋さん(明治学院大学文学部芸術学科1年)      ※学部・学年は2016年3月現在

太田さんが薦める「高校時代に読んでおきたい本」

『人間失格』

太宰治(新潮文庫刊)

この本は人間の弱い部分や醜い部分が表現されているとともに、主人公の根本には自分と共通している部分があると感じたからです。これから大学生になるにあたって、この本を通して自分という存在を再認識してみてください。

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大学の授業を紹介! 面白いと思った授業はこれだ

<明治学院大学文学部芸術学科編>

◇表象論序説 [1年通年]

 

映像やポスターで映されている物質やアングルから、それが一体何を表象しているのか分析していく授業です。後期では2週間に1本映像作品を鑑賞して、与えられた視点から分析をしていきます。


映像作品の一つ一つのシーンやショットにどれだけの意味が組み込まれているか、また、作品を観ている時、気付かないうちにどれだけ映像の構成に感情が左右されているかということがわかりました。

キリスト教の基礎 [1年通年]

世界の三大宗教の一つであるキリスト教について、歴史や聖書の解読を通して学んでいきます。担当する先生によって、他の宗教も含め学ぶ講座や、宗教画やそのようなものに関わりのある映像を鑑賞していく講座、または実際に教会に行くことが必須の講座などがあります。


宗教と人々との関係を知ることで、現在起きている戦争について考えるきっかけにもなるし、相手を理解することにもつながるので、たくさんのものの見方を知ることができます。

大学生になって

高校時代と違って、時間を自由に使えます。映画、フェス、演劇、展示、美術館、コンサートなどへ出かけています。高校時代では絵塾に通っていたため、このようなイベントにはもともと興味がありました。

 

進路について話そう

■進路に影響を与えたメディア

 

今敏監督『パプリカ』、松本大洋作『sunny』、チャーリー・チャップリン監督『独裁者』、太宰治作『人間失格』。どれも違う形で美しさを持っていたので、そのようなことの分析をしたくなりました。

 

■進路や大学を決める際に、大事だと思うこと

 

やりたい分野を学ぶことと、フットワークを軽くして吸収できるものはどんどんすることだと思います。

 

■高校時代に読んでおくとよい本

『火花』

又吉直樹(文藝春秋)

 

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