高校時代にしておきたいこと、読んでおきたい本
~大学生が大学の授業と本を紹介
金子麻さん(国際基督教大学教養学部アーツ・サイエンス学科1年)
※学部・学年は2016年3月現在

金子さんが薦める「高校時代に読んでおきたい本」
『坂東三津五郎/歌舞伎の愉しみ』 (岩波現代文庫)
今年亡くなった坂東三津五郎さんが、ご本人の経験も交えながら歌舞伎の面白さをやさしく美しいことばで語った本です。感性豊かな高校時代だからこそ、自分とはかけ離れた世界の芸術人生を覗いてみるのもいかがでしょう。
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大学の授業を紹介! 面白いと思った授業はこれだ
<国際基督教大学教養学部アーツ・サイエンス学科編>
◇ELA(English for Liberal Arts) Stream3 [1年次~2年次]
エッセイを書いたり、複雑な文章や研究論文を読んだりすること、またはディスカッションやプレゼンテーション等、これら全てを英語で行う技能を身につける授業です。Streamと呼ばれるレベルが1から4まであり、20人程度のセクションがStream1に1つ、2には4つ、3は最多で20あまり、4には5つほどでひと学年が構成されます(4月生のみ受講)。Stream1が最もレベルが高く、1年次の秋には過程を修了します。構成としては帰国生やネイティブスピーカーがほとんどです。前述の通り、大半の生徒はStream3か4かに所属します。
少人数でのオール・イングリッシュの授業を数種類、1週間で計10コマ受けるので、英語力がぐんぐん上がります。「英語を」学ぶ授業ではなく「英語で」学ぶ授業はやはり、日英バイリンガリズムを掲げる国際基督教大学ならではのものです。
◇授業以外には・・・
国際基督教大学では、1年次から専門分野の基礎科目を自由に受講できるので、興味を持ったものから体験することができます。また、上級生や教授、教員による、メジャー(専門)を紹介するイベントやサービスも学内で多く行われています。
大学生になって

東京は少し足を運ぶだけで、いろいろなものを見て経験できるところなので、気になる展覧会に行ってみたり、小さい劇場で上演される演劇を観に行ったりしています。自分の趣味はこれだと決め付けず、興味を持てば何にでもとりあえず手を伸ばしてみることを試みています。
進路について話そう
■高校時代に読んでおくとよい本
本ではありませんが、1面だけでもいいので新聞を毎日読むようにしていました。AO入試を意識してのこともありますが、毎日決まった量のものを読むのが大事かなと。また、英語で書かれたもので飽きずによめるものを、と雑誌のTIMEも定期購読していました。

■進路を決めるにあたって、とった行動
とにかく何度もオープンキャンパスに参加して、その場の雰囲気を味わってみていました。最初に国際基督教大学を見に行った時、「絶対にここに入学したい!」と思いましたが、一時の気の迷いだったとしたら後々後悔するので、幾度も大学に足を運んで本当に自分が国際基督教大学に行きたいのだということを確認しました。
■高校時代にやっておくとよいと思うこと
高校時代には高校時代でしかできないことをやるのがいいと思います。例えば私は、3年生の卒業後3月25日まで演劇部の部員として活動していました。部活動のような形の団体に所属することは、大学以降ではほぼ不可能といっても過言ではありません。