高校時代にしておきたいこと、読んでおきたい本
~大学生が大学の授業と本を紹介
松本賢太さん(武蔵野大学薬学部薬学科2年) ※学部・学年は2016年3月現在

松本さんが薦める「進路を決めたら、高校時代に読んでおきたい本」
『新しい高校生物の教科書』
栃内新、左巻健男(講談社ブルーバックス)
高校レベルの生物について文章で読んで理解できるということを目標に編集された本で非常に読みやすかったです。生命の誕生、進化から細胞、分子レベルの説明などを経て個体の生き方までまとめられています。一般教養レベルの知識も多く受験に役に立つとは言えませんが、生物についてある程度のまとまった知識が得られる一冊です。
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大学の授業を紹介! 面白いと思った授業はこれだ
<武蔵野大学薬学部薬学科編>
◇薬理学1 [2年前期]
週に1コマ(1時間半)、心臓病や高脂血症病治療薬などの効果、副作用、作用機序などについて学習します。体内での薬の働きについて学ぶという内容なので、大学入学後初めて、今まで学んだ基礎知識を活かしていくことができる授業でした。同じ症状に対しても何種類かの治療薬がありますが、わずかな構造式の違いから副作用が強くなったり、または弱くなったりすることがある、ということに関心を持つことができました。
◇法学 [1年前期]
現代社会が抱える問題について映像を通して学び、理解を深め、様々な解決策を考察していきます。あまり詳しく知られることがない社会問題について先生が解説しながら映像を流すので、非常にわかりやすく授業を受けることができました。取り扱われる内容も身近な問題が多く、学生が興味を持ちやすいものを先生が選んでくれていると感じられました。
◇授業以外には・・・
海外の大学の薬学部とのアメリカでの交流活動があります。
大学生になって

自分で稼いだお金で、いろいろなところに旅行しています。高校時代には親にお金を出してもらっていたので何も考えずに遊んだり無駄使いしたりしましたが、自分のお金で行くようになってからは稼ぐ大変さもわかるようになったので、できるだけお金をかけずに楽しく遊べるよう計画するのが楽しいです。
進路について話そう
■進路に影響を与えた本
マンガ『ブラックジャックによろしく』
一流大学附属病院の研修医として働く主人公が医療業界の矛盾について苦悩しながらも患者と関わっていく物語です。不条理な目に合いながらも患者を救うことを諦めない姿勢に胸を打たれ、医療系の学部に進もうというキッカケとなりました。
■進路を決めるにあたって、とった行動
現在の薬剤師業界の様子や今後の予想などを事前にインターネットで調べたり、オープンキャンパスなどに参加したりしました。
■進路や大学を決める際に、大事だと思うこと
様々な事に目を向けてみてください。自分から興味を持ったことがあるものは自力で調べていくことが大切です。初めから自分にはこれしかない、またはどうでもいいと言って選択肢を減らしてしまうのはもったいないので。
■進路を決めたら、高校時代に読んでおくとよい本
