高校時代にしておきたいこと、読んでおきたい本

~大学生が大学の授業と本を紹介

鈴木照葉さん(慶應義塾大学文学部人文社会学科美学美術史専攻・2年生)

                                                                                                  ※学部・学年は2016年3月現在

鈴木さんが薦める「進路を決めたら、高校時代に読んでおきたい本」

海神別荘』泉鏡花岩波文庫

「人間は何も見えていない」。海神の住む世界を通して人間を見つめる。海神の言葉の一つ一つが頭に残り、泉鏡花独特の美しい言葉による美しい自然の世界が目の前に広がってきます。世界の見方、変わります。

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大学の授業を紹介! 面白いと思った授業はこれだ

<慶應義塾大学文学部人文社会学科美学美術史専攻編>

博物館実習 [2年通年]

 

学芸員を目指す学生が集まり、美術品の扱い方や基礎知識を学ぶ授業です。週1コマ。1ヶ月に何度か実際に美術館に行き、館長の話を聞いたり現地実習を行ったりします。

 

美術品の扱い方、見方、または保存の仕方を学ぶことで新たな視点が得られ、違った視点で美術館の展示などを見られるようになることが楽しいからです。日本の美術品を扱うことで、物を丁寧に扱う、また保存するという点に日本の心遣いや心意気が感じ取られ、改めて学芸員になって日本の美術を探求したいと思うことができました。


聖と俗 [2年前期]

毎講パティシエやカメラマン、音楽家、大学教授など、様々な分野で活躍している方々を招き、その分野における聖なるもの、俗なるものとは何かを講義していただく授業。

 

いろいろな分野の仕事の話が聞け、自分の視野を広げることができます。自分が興味のないと思っていた分野でも、いざ話を聞いてみると実に興味深いものもあるということがわかりました。

大学では

アニメーション制作、サークルのポスター制作に打ち込んでいます。高校時代に友達と動画制作を趣味で行っていたので、基礎知識などがある状態で大学入学時から始めることができました。

 

進路について話そう

■進路を決めたきっかけ

ディズニー映画やジブリ映画のメイキング映像や、大友克洋のマンガ『AKIRA』、アニメーション『就活狂奏曲』、日本の現代美術家・山口晃の絵画など。


■進路を決めるにあたって、とった行動

 

学園祭に行ったり、授業に潜ったりしました。

 

■進路や大学を決める際に、大事だと思うこと

 

大学のネームバリューを気にして、自分の本当にやりたいことを考えずに興味のないような学部を受けてはいけないと思います。一回の授業90分間興味のない講義を受けることほど苦痛なことはありません。

 

■高校時代にやっておくとよいと思うこと


大学によっては固定のクラスがない学科も存在します。だから、高校のように多くの人と深く仲良くなり授業を受けるということは稀だと思うので、高校のうちにクラスでできることを思いっきり楽しんでください!

 

■進路を決めたら、高校時代に読んでおくとよい本

『すぐわかる 日本の絵画 改訂版』

守屋正彦(東京美術)

 

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