高校時代にしておきたいこと、読んでおきたい本

~大学生が大学の授業と本を紹介

田邉知佳さん(信州大学医学部医学科2年

田邉さんが薦める「進路を決めたら、高校時代に読んでおきたい本」

『神様のカルテ』夏川草介(小学館文庫)

作者は信州大学医学科を卒業した医師であり、医師の仕事や生活ぶりが実際に基づいて描かれているので、未来の自分をイメージできます。私はこの本を読んで医師になりたいと思い、また、志望校を決める時にも意識しました。ほのぼのする場面もあれば、緊張感が伝わってきたり、自然と涙が出てしまう場面もあったりと、これほど何度も読みたくなる小説があるのかと驚きました。2010年に本屋大賞第2位を受賞した、多くの人に愛されている本であり、私もお薦めします。

[出版社のサイトへ]

大学の授業を紹介! 面白いと思った授業はこれだ

<信州大学医学部医学科編>

研究棟
研究棟

◇基礎医学TBL [2年後期]

 

TBL(チーム・ベースド・ラーニング)とは学生をいくつかのグループに分けて講義を行う形態です。基礎医学で習った事を使い、チームで協力して患者の症例から病名を挙げたり、病名からその機序(機構)を説明したりするというものです。


実際の患者を治療する時のようであり、また、臨床についての授業のため、モチベーションがとても上がります。また、毎回小テストがあるため勉強習慣がつくとともに、学習した内容がしっかりと定着すると思います。

◇スノ―スポーツ [1年後期]

菅平スキー場に全学部参加者合同で5日間、規則正しい生活を送りながらスキー、スノーボードをレベル別に、信州大学の先生たちに教えてもらえるというものです。


たこ足大学の信州大学は多くの学部が一年次だけで松本を離れてしまい、特に医学部はどうしても他学部と関わる機会が少ないので、ここで同じ大学の他学部の友達がたくさんできました。また、生涯スポーツとしてのスノースポーツを、長野というすばらしい環境でできたこともよかったです。

◇授業以外には・・・

 

アーリーエクスポージャーという活動があります。2年の夏休みに白衣を着て附属病院の様々な診療部を回ります。また、外来患者さんに1日同行させていただき、外来診療を一緒に受けます。これによって、医学生としての自覚が芽生え、また、患者さんの気持ちを考えることができました。

 

大学生になって<勉強以外に打ち込んていること>

アルバイト(塾講師)を大学生になってから始めました。医学科ではアルバイトをしている人が多いです。仕事とはどういうものかを学べますし、また、他学部や他学科の知り合いができて楽しいです。


もう一つは部活(医学硬式テニス部)です。医学科の先輩、後輩がいるので縦のつながりができます。医学部運動部は東日本医科学生総合体育大会に向けて日々練習しています。

進路について話そう

■進路に影響を与えたTV

 

『コードブルー』(フジテレビ)、『梅ちゃん先生』(NHK)、『ドクターG』(NHK)

 

■進路を決めるにあたって、とった行動

 

オープンキャンパスに参加したり、医学科の先輩や親戚の医師に話を聞いたりしました。そして、本当に医師になりたいのか、どうしてなりたいのかをよく考えました。

 

■進路や大学を決める際に、大事だと思うこと

 

成績がいいから、給料、イメージなどの理由だけでなく、どうしてなりたいのか、医師になってどんなことをしたいのかをよく考えてから決めてほしいと思います。そうでないと勉強が大変な時、実習がつらい時に乗り越えられません。

 

■高校時代にやっておくとよいと思うこと

 

高校時代には、勉強だけでなく部活や行事など様々なことを一生懸命やって、教科書には書かれていないことをたくさん学んでほしいです。勉強する時は勉強し、遊ぶ時は思いっきり高校生活を楽しんで、オンとオフの切り替えを上手にすることが大事だと思います。

 

■高校時代に読んでおくとよい本

『生物と無生物のあいだ』

福岡伸一

(講談社現代新書)


[出版社のサイトへ]

『超訳 ニーチェの言葉』

フリードリヒ・ニーチェ 

監訳:白取春彦

(ディスカヴァー・トゥエンティワン)

[出版社のサイトへ]