釈 徹宗先生 1問1答 宗教学って?

釈 徹宗(しゃく てっしゅう )
相愛大学人文学部教授。専門は宗教思想・人間学。浄土真宗本願寺派如来寺住職でもある。

1.宗教学とは、どのような学問でしょうか。

 

「宗教」という人間ならではの営みを探っていく分野です。「そもそも宗教って、何だろう」「世界にはどんな宗教があるのだろう」「人間はなぜ宗教行為を行うのだろう」などといったテーマで、社会や人間に迫っていきます。


2.宗教学は、どのような学部学科で学べますか。

 

多くの場合は、文学部や人文学部の哲学科や社会学科で学べます。また、仏教学部や神学部などでも学ぶことが可能です。中には人間学科や文化学科などで宗教学のコースが設置されているところもあります。私が勤務している相愛大学だと、人文学部人文学科の仏教文化専攻で学べます。


3.先生が指導されている学生の研究テーマ・卒論テーマ、大学院生の研究テーマをいくつか教えてください。

 

「安楽死に関する考察 -日本とオランダの比較から-」
「現代日本人の青年期における来世観」
「ライシテを巡る問題についての一考察 -スカーフ問題を中心として-」
「共生社会への試論 –日本のムスリムを通して-」
「日本社会における結婚の研究 -異文化結婚を手がかりとして-」
「宗教人類学への視点」
「シンボルと蛇についての研究」
「カルト宗教と反社会性」
など。

 

4.卒業生はどんな仕事をされていますか。

 

卒業生の進路を見てみると、教師や公務員になる人、商社や観光業の人などが宗教の知識を生かせているようです。もちろん、一般企業への就職が一番多いのですが。中には、葬儀社や仏壇・仏具関係などに勤めることになった人もいます。

 

宗教を学ぶと、自分なりの生きるフォームを形成することになりますので、結果的にさまざまな分野で活躍してくれています。また、社会問題についても学びますので、福祉関係などへも就職しています。

 

5.ゼミ、および授業ではどのような内容を講義、指導されていますか。

 

講義では、宗教を通して社会や人間を再読するようにしています。現代の世界情勢から、衣食住や芸術や芸能などに至るまで、さまざまなものを取り上げていきます。

 

ゼミでは、「立論」の順序と「議論」の技法を学びます。きちんと論旨を通して、論証していく順序を身につけます。そして、立てられた論の歪みを見つける眼と、それを論じるトレーニングを繰り返します。