釈 徹宗先生 1問1答 プレイバック&メッセージ

釈 徹宗(しゃく てっしゅう )
相愛大学人文学部教授。専門は宗教思想・人間学。浄土真宗本願寺派如来寺住職でもある。

6.先生が研究者になられた、およびこの研究に至ったきっかけを教えてください。

 

劇的なエピソードではなくて申し訳ないのですが、一番のきっかけは「お寺の子に生まれた」ことなのです。お寺に生まれ育ったものですから、子どもの頃から宗教について考える機会は多かったわけです。

 

しかし、研究者になろうとは思っていませんでした。もともとは、一刻も早く僧侶になって、お寺の運営に専念するつもりだったのです。しかし、大学のゼミの先生から進められて、大学院へ進学しました。そのうちに、宗教を研究するおもしろさに目覚めたという感じです。

 

7.どのような大学時代でしたか。

 

僧侶になるため仏教を学ぶ大学に行ったものの、実はあまりまともに大学へ通いませんでした。スキーやウインドサーフィンや麻雀ばかりしてたんですよ。お恥ずかしい限りです。日本拳法という格闘系武道も一生懸命やりました。

 

8. 高校時代は、どのように学んでいたか、何に熱中していたかを教えてください。

 

高校時代ですか…。野球やバレーボールなど、部活に夢中でした。足も速かったし、ジャンプ力もありましたね。学業の成績は良かったので、仏教の大学に行くなら特に勉強しなくても進学できると考えていたんです。

 

9.先生が中高時代、大学時代に読まれて、影響を受けた本があればご紹介ください。
 
・『俗物図鑑』 筒井康隆 筒井先生の本は、おおかた読んでいます。リクツの立て方や文章のリズムなど、かなり影響を受けていると思います。
・『夜と霧』 V.フランクル 過酷な人生を生きる手がかりを知った気がしました。
・『縁・公界・楽』 網野善彦 歴史を見る眼が幅広くなりました。
・『影の現象学』 河合隼雄 人間の心の構造を考える時に、いろんなヒントをもらいました。
・『日本近代化と宗教倫理』 R.ベラー 宗教、経済、倫理、いろんなものを交錯させて考えるおもしろさがわかります。

 

10.高校生や小中学生に向けて授業をするとしたらどんなテーマ、内容が可能ですか。

 

中高生に対して、「宗教的人格権を大切にしよう」という講義を何度かやっています。これからの世界のテーマである「共生」へ向けての態度について考える講義です。

 

また宗教文化の領域である「伝統芸能」(能楽、文楽、落語、浪曲、講談など)の講義もやっています。講義をしてから、実際に落語などを聞いてもらったりしています。

 

11.高校生やその他の方々が、先生のオフィースアワーなどで、個別に先生を尋ね、進路や研究について、お話しをお伺いすることは可能ですか。

 

可能です。相愛大学の人文学部にご連絡ください。(事前に連絡してくれれば)私の研究室に来てくださってもOKです。

 

12.「今の時代」を生きる高校生に対して、高校時代の過ごし方、考えてほしいことなど、お聞かせください。

 

とても月並みな話なんですが、やはり高校時代を過ぎてしまうと、高校時代のような生活をすることはないんですよ。〇年〇組、部活、通学、放課後、担任の先生、同級生、先輩、後輩、制服……、これらの要素がすべて揃っている生活をこれからの人生で経験することは、おそらくもうありません。できるだけじっくり味わって、いとおしむように、慈しむように、高校時代を過ごしてください。

先生が中高生に薦める本、映画、TV番組、漫画、ゲームetc.

リアル 

井上雄彦(集英社コミックス)

身体障害をテーマにした漫画です。

 

スタンド バイ ミー 

ロブ・ライナー監督

スティーブン・キングの小説の映画化。原題は「ボディー(死体)」です。

 


マイ仏教 

みうらじゅん

(新潮社新書)

日本仏教の特性を知ることができます。

 

もののけ姫 

宮崎駿監督

どんな不条理な事態におちいっても、「生きる」というメッセージにあふれています。

「もののけ姫」© 1997 二馬力・GND
発売元 ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン

 


モンスター 

浦沢直樹(小学館コミック)

これを読んでから、ニーチェを読んでください。