環境・バイオの最前線

循環型社会工学/リサイクル工学/ゴミ問題

循環型社会工学のニューウェーブ:レアメタル、バイオマス、そして災害廃棄物

 

21世紀に入ってからの循環型社会工学のニューウェーブ3題は、レアメタル、バイオマス、そして災害廃棄物である。レアメタルは自動車や情報機器などの製造に必要不可欠な素材であり、こうした産業の競争力の要である。他方で、その存在の希少性や偏在性、生産国の輸出政策や政情等により、供給リスクや価格が乱高下するリスクを常に抱えている。こうした事情からレアメタルを含む使用済製品の回収量確保やリサイクル技術獲得といった課題への対応が求められるようになってきた。こうしてレアメタルリサイクル研究が本格化しており、開発された技術やシステムを用いた資源確保が期待されている。

 

資源は、大きく分けて、再生可能資源と枯渇性資源の2つに分けることができるが、再生可能資源は、生物資源(森林や魚介、作物など)や水、太陽エネルギーなど、永久に維持することができる資源である。この中でバイオマス資源は、光合成による二酸化炭素吸収を含めれば、ネットの二酸化炭素排出は相殺されるとのカーボンニュートラルの考え方をとる。このバイオマスを資源としてもエネルギーとしても有効に活用するための研究開発が本格化している。

 

災害は、地震や津波、台風、洪水、火山爆発、火災などの様々な原因で生じるが、災害によってもたらされる多量の災害廃棄物対策が大きな課題となってきた。世界で発生している災害には、21世紀初頭の10年間のみでも、2004年のインド洋津波、2005年のハリケーンカトリーナ、2008年の四川地震、そして2011年の東日本大震災などの大災害が発生している。東日本大震災に伴う廃棄物の発生は、政府の公式発表で約2500万トンと報告された。日本全体の家庭ごみの発生量1年分の半分に相当する量である。南海トラフ地震や首都直下地震では、これをはるかに上回る災害廃棄物の発生となることや様々な社会的影響が予想されており、今後の検討が求められている。

 

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