環境・バイオの最前線

植物病理学

二十世紀ナシは21世紀もバイオミステリーの主人公?!

 

二十世紀というニホンナシは、1888年に松戸市のゴミ捨て場で偶然に見つかった変異体。人気の品種だが、最大の弱点は黒斑病という病気に極めて弱いことだ。黒斑病菌は自然界にありふれたカビの1つの変異株なのだが、なぜかこのカビは二十世紀ナシだけに感染してひどい病気を起こす。黒斑病を引き起こすのは、病原菌が作るAK毒素と呼ばれる毒素だ。この毒素はある宿主にだけ特異的に働く毒素(宿主特異性毒素)として世界で最初に見つかり、病原菌がなぜ進化したのかを探る対象として注目された。この研究は、その二十世紀ナシの名産地である鳥取大で始まったが、現在は名古屋大の柘植尚志先生が中心。先生の開発した研究方法と遺伝子クローンは、世界中の研究室で利用されている。

 

まだまだ広がる学問の世界

植物病理学の研究者

植物病理学が学べる大学