ニューリーダーからの1冊

プラズマ材料科学が専門の伊藤剛仁先生(東京大)おすすめ
『進化しすぎた脳 中高生と語る「大脳生理学」の最前線』
池谷裕二(講談社ブルーバックス)
脳の仕組みには、興味がある方が多いかと思います。専門外かつ読書の苦手な私ですが、最後まで興味深く読むことできました。
[出版社のサイトへ]
21世紀の有望領域「プラズマ研究」を通じ、人類をより幸せに
伊藤剛仁先生 東京大学
<専門分野:プラズマ材料科学>
プラズマ研究も21世紀の有望科学領域のひとつといえるだろう。様々なプラズマ科学のなかで、伊藤先生らは、プラズマを用いた新規材料プロセス開発や、エネルギー・環境利用を目的とした研究を進めている。
先生
伊藤剛仁(いとうつよひと)
専門分野:プラズマ材料科学
東京大学 工学部 マテリアル工学科/新領域創成科学研究科 物質系専攻 准教授
1976年千葉県生まれ 千葉県立千葉高校出身
研究

プラズマ研究は、様々な基礎・応用分野を含み、その研究は多岐にわたります。半導体プロセスに代表されるプロセス応用、紫外光源のような光源応用、推進器に代表される宇宙応用、核融合プラズマのようなエネルギー応用、太陽のような宇宙空間におけるプラズマ(宇宙の物質の99%以上はプラズマといわれます)を対象にする基礎研究等、多種多様な対象がプラズマ研究の対象となってきます。そのなかで、私の研究は、プラズマを用いた新規材料プロセス開発や、エネルギー・環境応用を目的とした研究を進めています。
私は、科学技術の役割は、人類に幸せをもたらすことであると思っています。(自然科学も、知といった喜びをもたらすものと考えています。)人類が幸せになるためにはどのような科学技術が必要なのか、そのためにプラズマに何ができるのかを常に考えていきたいと思っています。
この道に入ったきっかけ
父親が大学教員であったこともあり、自然と研究者をめざすようになっていました。医者を考えた時期もありましたが、テレビで手術の映像などを見て、体の力が抜けたため、あきらめました。
中高時代
ホーキング先生の宇宙論等を喜んで読んでいた気がします。社会、国語が苦手でした。漢字テストで歴史的な0点を取ったこともあります。いまだに漢字は苦手なため、板書の際には緊張します。
休日は?
家族との時間を大事にしています。
おすすめの本

『進化しすぎた脳 中高生と語る「大脳生理学」の最前線』
池谷裕二(講談社ブルーバックス)
脳の仕組みには、興味がある方が多いかと思います。専門外かつ読書の苦手な私ですが、最後まで興味深く読むことできました。
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