この仕事をするならこんな学問が必要だ <保険業界>

人生設計やリスク計算によって保険を設計し、一人ひとりにあった生命保険を提案

ソニー生命保険株式会社

第2回 ITを駆使した新たな金融サービスも登場

現在はIT社会ですから、保険会社でもITが活用されています。ゼロからITシステムを作るのではなく、社内の各部門にどんなシステムがあればより各部門やお客様のためになるかという要望を聞いてまとめ、実際にシステムを構築する会社に発注してやりとりします。システムを作らないといっても、中身を理解できるソフトウエアの知識は必要です。また、発注先のIT企業にわかりやすく説明するなど、文系の素養も必要なため、文系の学部学科を卒業した人も活躍しています。

 

保険会社ならではのシステムとしては、当社の場合、まず、ライフプランナーがお客様に人生設計や保険についてわかりやすく説明するために使う、図やグラフ、シミュレーションのソフトウエアなど、営業支援のシステムがあります。また、保険加入者から「入院したので保険金を支払ってほしい」などの申し出があったとき、契約内容に条件があっているかどうかを判断するためのシステムがあります。

 

また、近年「フィンテック」(金融:financeと技術:technologyを組み合わせた造語)といって、ITを駆使した新たな金融サービスが登場しています。例えばすでに、人工知能を使った資産運用、インターネットによって、お金を借りたい企業とお金を貸したい投資家をマッチングするといったサービスが生まれています。

 

ソニーグループには、金融部門としては当社のほか、ソニー損保、ソニー銀行があり、ほかにITや電子機器の技術を持っている会社もあります。そこで、会社の垣根を越えて、I Tを使った生命保険の枠を超える新たなサービスを社会に提供できるようになるのではないかと、期待しています。

 

興味がわいたら

『オイコノミア ぼくらの希望の経済学』

NHK「オイコノミア」制作班/又吉直樹(朝日新聞出版)

ピース又吉直樹が経済学者たちに「経済とはなにか?」を教えてもらう、Eテレの人気番組「オイコノミア」を書籍化。貯金や給与といった直接的な話題だけではなく、恋愛、就活、スポーツも経済学でひもとく。大阪大学の大竹文雄先生が「保険は結局得か損か」を切り口に、保険の仕組みを解説している。

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『池上彰のお金の学校』

池上彰(朝日新書)

テレビでのわかりやすい解説でおなじみの池上彰さんが、お金の仕組みについてていねいに説明する。1限目「お金の歴史」、2限目「銀行」…というように目次は授業仕立てで、4限目に「保険」が登場。円高の理由、格安商品のからくりなど、お金にまつわる事象についても学べる。

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『高校生のための経済学入門』

小塩隆士(ちくま新書)

保険業・金融業に関心があるなら、経済学の知識もしっかり学びたい。しかし、高校の「政治・経済」では、実質的な経済についてはほとんど教えられていないという。この本は高校生にもわかるように、現実の経済問題の解決に経済学の考え方がどのように生かせるかという観点で、経済学の基本を解説する。

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※本記事は、就職支援会社株式会社学情の協力で、学情主催の大学生向けの「キャリアデザインフォーラム」(2017年2月4日)においてのフォローアップインタビューにより作成いたしました。

 

◆参考・各業界がわかります

「あさがくナビ」の「業界MAP」

 

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